お客様にショップの商品を宣伝する有効な手段のひとつが、ショップスタッフによる制服着用です。
多くのブランドの販売員がショップの制服を着用して店頭に立っています。
それでは、実際にアパレル販売員が1か月にかかる制服代はいくらくらいになるのでしょうか?
筆者の経験や、知り合いの販売員の話をもとにまとめたので、アパレル販売員の仕事をしている方、これから目指したい方は目安にしてみてください。
この記事を書いたのは
アパレル歴11年
百貨店
駅ビル
ショッピングモールの様々な店舗で勤務
後半2年半はチーフとしてマネジメントを経験
目次
アパレル販売員は必ず制服購入が必要?
基本的には制服購入が必要です。
これは社員として入社したり、長期的に勤める場合においてです。
アルバイト勤務や短期勤務の場合は必ずしも制服着用する必要はありません。
アルバイトで勤務する方の中には、週1,2回の勤務で働く人もいます。
制服着用を義務付けられてしまうと、せっかく買った制服をあまり着ることなく、次の服を買わなくてはいけなくなるため、欲しい服がある場合だけ購入している人が多かったです。
社員やフル勤務のバイト・パートさんの場合においても、入社したての時期は一気に制服を揃えるのは大変なため、最初は私服で店頭に立ちます。
時間をかけて必要な服や、欲しい服を見つけて揃えていくという流れになります。
筆者もブランドが変わった時は、制服はゆっくり揃えていいよ、と配慮をしてもらいました。
実際に働く販売員の制服代はいくら?
筆者が実際に毎月かかっていた制服代は大体2〜3万程度でした。
一緒に働いていた社員も、多くは2〜3万程度かけている人が多かったです。
毎月2〜3万かける場合、一度にフルコーデで制服を揃えるというよりは、その前に買っていたものと組み合わせて着用する場合が多い印象があります。
極力制服代を抑えたい、という販売員は、シーズンごとにリピートして入荷する定番商品をうまく購入して、1万代に納めている販売員もいました。
しかし、購入した商品が店頭になくなってしまった場合はその制服を着用できなくなるので、1万台に抑えるのが難しい場合も多いです。
ブランドの服が好き、または毎回新作でフルコーデを揃えたいというスタッフは月に4〜5万程度の制服を買っていました。
出勤が少ないアルバイト・パートの制服代はだいたい1万程度かけている販売員が多かったです。
制服着用が必須ではなかったとしても接客の際に制服を着ている方が購買率が上がりやすいため、フルコーデではなくポイントで制服を着ている販売員が多かったです。
ブランドによっては、イベント中に強化したい制服をみんなで着用する、など購入を指定される場合があったりします。
そういう場合は、普段買う金額にプラスして購入する販売員もいれば、それを見越していつも購入する金額におさめる販売員もいます。
制服は店頭販売と同じ金額で買うの?
これに関しては会社のルールによりまちまちです。
- 社割・社販額での購入
- 制服手当てが出る
筆者が勤めていた会社や、他の会社に勤める友人のアパレル販売員から聞く話では、社割で購入しているパターンが多かったです。
ブランドやアイテムの種類にもよりますが、大体30〜70%OFFくらいの間で購入できる場合が多いです。
ものによっては社割除外品もあったりするので、かならず社割価格で買えるわけではありませんが、ほとんどの商品が割引価格で購入可能です。
ほかにも
- 制服貸し出し
- サンプルをセール価格で購入
- 私服勤務
- ユニフォーム着用
このような方法での制服着用ルールがあり、会社によって違うので、これからアパレルの仕事を始めたい人は、面接で制服着用のルールについても質問しておくと安心です。
アパレル販売員の仕事にかける出費は制服代だけではない
アパレル販売員は自信をもってお客様にお洋服のアドバイスをする必要があります。
そのため、ブランドの制服をただ着るのではなく、おしゃれ・清潔に見せなくてはいけません。
そのため、アクセサリーや靴のような小物にこだわったり、美容室、ネイルにお金と時間をかける場合が多いです。
制服以外でも月に1〜2万、仕事のためにかける出費があると考えると、他の業種よりもお金をかけるポイントがたくさんあると考えられます。
アパレル販売員はファッションが好きじゃないと続かない、こう言われる理由の一つはやはり出費が多いところにあるのではないでしょうか。
制服は欲しいものが必ず買える?
多くの人がそう考えるのではないでしょうか。
しかし、そうもいかない場合がけっこうあります。
・手持ちの制服が売れてしまい、何か買い足す必要がある時
この場合は今欲しいものがないと思っていても、着る服がなくなってしまったため、何か購入しておく必要があります。
・他の販売員と欲しいものが被ってしまう時
ショップそれぞれにルールがあり、被りOKのブランドもあります。
筆者が働いていた時も、ショップによっては被りOKの場合もありました。
色んな商品を着てほしいと考える店長もいるため、被らないで着用してほしいとお願いされることもあります。
そうするとお互い譲り合って制服を選ぶ必要があります。
・着てほしい制服を指定される場合
イベント時にみんなでこのカットソーを着よう!
このように売り込みたいアイテムを着用指定される場合があります。
また、あなたはこういうテイストで、あの人はこっちのテイストで。という着こなしのテイストを指定される場合があり、そういった時は着たいものとは違う服を着用する場合があります。
まとめ
アパレル販売員になる人は、基本的におしゃれが好き、もしくはこれからおしゃれを勉強したいという人が多いです。
そのため制服代にかかる金額はあまり気にしない。そういう販売員もいます。
しかし、稼ぎに来ているからにはある程度抑えたい。そう思って働く販売員もたくさんいます。
ブランドの服が好き!と思って働く販売員もいればそうではない販売員もいます。
自分にあった金額で、アパレル販売員の仕事に向き合ってみてください。
この記事が現職のアパレル販売員のみなさん、これからアパレル販売員を目指すみなさんの参考になればうれしいです。