最近、アパレル販売員の仕事がつらい…
そんなことを考えてしまう販売員がきっとたくさんいるのではないでしょうか?
アパレル販売員の仕事は、おしゃれなお洋服に囲まれて華やかさがあります。
個性的なスタッフに出会えたり、服が好きなお客様との出会いも楽しいですよね。
しかしその楽しさを上回ってしまうほどの激務。
大量の納品にSNSの投稿、ストック整理に事務作業…
一日中ヒールで店内を駆け回る日も…
やりがいよりも、つらさが上回ってしまった…そう感じるなら、転職のタイミングかもしれません。
つらいと感じる理由が
土日休めない
残業が多い
体力的につらい
このようなポイントの場合、事務職に憧れる販売員が多いです。
事務職は販売の仕事とは真逆に思えます。
オフィスワークで座って仕事ができる
黙々と与えられたタスクをこなす
残業は少なそう
こんなイメージを持っていませんか?
実際に求人を見てみると業務内容は
- データ入力
- たまに電話対応
くらいの書き方。
事務職と聞いてもぼんやりとしたイメージしかない人もいるのではないでしょうか。
そこで、
事務職ってどんな仕事?
アパレルから未経験でもできる?
どんな人が求められるの?
こういった内容についてまとめました。
転職を考える人の役に立てばうれしいです。
目次
事務ってどんな仕事?
事務職の基本の業務内容はこちら。
書類作成・処理
書類のファイリング・管理
データ入力
電話・来客対応
その他
大まかに説明するとこのような内容になります。
「事務職」と言ってもさらに種類があります。
8つの事務職に分類し、説明します。
1.一般事務・OA事務
先ほど述べた業務内容がほとんど当てはまる職種になります。
専門的なジャンルに分類できないものや、部署に関係なく会社全体の事務を行う場合、一般事務と呼びます。
オフィスワークの中でも基本の職種と言われます。
特別な資格がなくてもトライできる点から、人気の高い事務職になります。
2.営業事務
営業職のサポートをしていく職種です。
企業の商品・サービスの見積もり書や発注書、請求書を作成し、発送します。
つまり会社の「商品」を管理する事務です。
営業職のプレゼンテーション資料の作成をサポートすることもあります。
3.経理事務
主な業務内容がこちら。
- 現金の出納
- 伝票の仕分けや処理
- 帳簿の作成
- 経費精算
そのほか
- 月次補助(銀行預金や手形の管理、記帳)
- 月次決算補助(資金収支、売掛・買掛管理、給与計算、社会保険関係の管理)
このような専門的な知識を必要とする業務も。
「日本商工会議所簿記検定試験」や「給与計算実務能力検定試験(R)」などの資格取得でキャリアアップが見込めます。
会社の「お金」に関わる事務です。
4.人事・労務事務
- 社員の採用、異動、退職の手続き。
- 社員名簿の管理や勤怠の管理
- 社員の給与の計算、支払い手続き
- 労災保険の手続き
主にこのような内容の職種です。
会社の「人」に関わる業務全般を行います。
5.総務事務
会社運営に必要なものを管理します。
例えばコピー用紙、PCなどの備品が管理対象です。
また、オフィスの防災管理も総務が行います。
そのほか、社内外で開催するイベントの運営も総務の仕事です。
会社の「環境」を整える職種です。
6.法務事務
- 契約書のチェックや管理
- 法律に対する問い合わせ対応
- 顧問弁護士への取り次ぎ
- 特許などの管理
このような「法律」に関する事務が法務事務です。
専門性の高い職種といえます。
7.貿易事務
輸出・輸入に関する手続きを行います。
輸出入は申告した後審査を経て可能になります。
この通関の書類作成や申請は貿易事務の仕事です。
輸送手段の手配や、ものを管理する倉庫の手配も貿易事務が行います。
法律の知識が必要な他、海外とも取引するので外国語のスキルもあると〇
資格が必須というわけではありませんが、専門性が高く資格取得するくらいのレベルは必要になりそうです。
8.その他事務
医療事務や学校事務のような、民間企業の事務とは別の職種です。
医療事務ではレセプト業務という、患者さんの自己負担以外の診察料を健康保険組合に請求する業務が代表的です。
医療事務の資格は学生時代でも人気の資格だったのではないでしょうか。
学校事務は生徒に対する、入学・転校手続きや奨学手続きが挙げられます。
以上8つの事務についてまとめました。
アパレル会社に属していると人事、経理、総務なんかは聞き覚えがありますよね。
貿易、法務なんかはなかなか耳にしないかもしれません。
こうやって仕事内容を確認していくと、事務職に対しての印象が変わったのではないでしょうか。
どの企業にも事務職は必要で、事務職は会社を支える縁の下の力持ちです。
また、電話や来客対応もする事務職は、お客様が最初に出会う会社の顔となります。
アパレルから事務に転職。おすすめはどの事務?
事務職に種類があることをお伝えしましたが、それではアパレル販売員におススメの事務職とは。
・一般事務
・営業事務
・医療事務
この3つがおすすめといえます。
転職したいアパレル販売員の多くがネックに思うポイント。
それは資格や専門知識を仕事で得ることができなかった、ということです。
今挙げた3つは、就職のための資格が必須ではないということ。
転職活動しながら勉強しても大丈夫です。就職してから資格取得する人もいます。
そして3つの中で特にアパレル販売員におすすめなのは、営業事務です。
営業事務は営業職と一緒に仕事をしていく機会がたくさんあります。
そのため、事務でも営業スキルのある方が円滑に仕事を進めやすいです。
アパレル販売員は毎日お客様に自社商品を営業します。
この経験は、オフィスワークをしてきた人には培うことができない財産です。
そういう人でも大丈夫です。
重要なのは当事者意識を持つこと。
毎日ショップの売上を追いかけるアパレル販売員の仕事は、営業の苦しさをよくわかっています。
未経験でも採用されやすい一般事務、また医療事務は人気があります。
その分応募する人も多いので、競争率が高くなりやすいです。
もちろんトライしてみてほしい職種ですが、アパレル経験を活かすなら、ぜひ営業事務も視野に入れてみてください。
アパレルから事務職を狙うために大切なこと
アパレルから事務職を狙うなら、転職サイトの登録だけでなく、転職エージェントの活用が必須です。
転職エージェントではサイトに掲載されていない求人の紹介や、担当者からの客観的なアドバイスをもらえるからです。
自己PRや面接対策などの実践的なアドバイスももらえるので、使わない手はないですよね。
優良企業はすぐに埋まってしまうので、転職を決めたなら早い段階で転職サイト、転職エージェントの登録をしてみてください。
・転職は早い者勝ち
・若ければ若いほど良い
・PCスキルはOfficeを使いこなすこと
意識する点は上記3点です。
やはり未経験で挑むなら、若いほど選ばれやすいです。そのため早くから転職活動するのがおススメ。
PCはやはりWord、Excel、PowerPointを使えた方が良いです。
しかし、必ず資格がいるわけではないので、転職を決意したら勉強を始めましょう。
事務に向いている人はどんな人?
事務職で求められるスキルは
・コミュニケーション能力
・PCスキル
・作業スピードと正確性
・情報収集能力
多くの人と接する仕事のため、コミュニケーション能力は欠かせません。
期日が決まった仕事をこなしていくため、スピードや正確さ、情報を集める能力も必要です。
そんな事務職に向いている人はこんな人。
・臨機応変に対応できる
・スケジュール管理が得意
・コツコツ仕事に取り組むことができる
・周囲への気遣いができる
たくさんの業務を随時引き受けるので、順序立てて仕事に取り組むことが大切です。
期日によっては作業順番を変えたり、一旦中断して来客対応に入ったり、ということも必要になります。
また、次々に仕事が舞い込んできても、周りを気遣うことのできるコミュニケーション能力の高さは重宝されます。
これらはアパレルの仕事でも発揮していた特徴ではないでしょうか。
いくら作業があってもお客様の来店で手を止めて接客する。
作業の順番を組み立てて定時までに仕事を終わらせる。
検品作業をひたすらコツコツ進める。
常に笑顔でお客様対応する。
こんな場面がたくさんありますよね。
事務職でもこの能力が発揮できるに違いありません。
事務へ転職 自己PRはどうする?
自己PRで大切なポイントは
- なぜ事務職を選んだのか
- 会社に貢献したい部分
こちらが重要になります。
志望動機を聞かれたときに多くの人がやってしまうことは、自分の気持ちがメインになってしまうということ。
大切なのは企業側に自分を雇うメリットを感じてもらうことです。
「御社の〇〇に魅力を感じて」「これを成し遂げたい」という自分の気持ちは、志望動機ではなく転職理由で説明しましょう。
志望動機では企業の方針に合わせてPRするのが間違いないです。
参考になるのは企業HPや募集要項です。
そこに書かれているのは企業が求める人材の特徴になるので、その特徴を確認して、自分が貢献できるポイントを探してみてください。
こう思う人もたくさんいますよね。
そういう人はやっぱり、転職エージェントの力を借りてみるのがおススメです。
自己PRの添削をしてもらうことでより精度を上げることができます。
まとめ
- 事務職の中でも職種は多岐にわたる
- アパレル販売員に特におススメなのは営業事務
- 未経験からの転職には転職エージェントの登録が必須
- アパレルの仕事は事務職に活かせる
- 自己PRは自分を採用する企業側のメリットを提示する
アパレルからの転職で人気の事務についてまとめました。
事務の仕事について印象が変わった人もいるかもしれません。
転職を決める際は自分の譲れないポイントを明確に理解した上で、目指す方向性を考えてみてください。