アパレル販売員

アパレルショップのチーフになって得たものとはなんなのか

アパレル販売員の仕事を続けていると、できれば役職がつくところまで頑張りたい!

そう思って仕事を頑張る人も多いのではないでしょうか?

筆者はアパレル販売員になって3年目くらいから、チーフの役職につくまではアパレル販売員として頑張りたい、そう思って仕事を続けてきました。

筆者の勤めていた会社は勤続年数が長いベテランの販売員が多いこともあり、上の役職のポストがあくのも時間がかかる会社でした。

結局はチーフになりたいと思ってから約6年ほどの年月をかけて、念願のチーフ職に。

この記事では実際に筆者が体験した、チーフを経験して得たもの、普通の販売員とチーフの違いについてまとめました。

今さらに上の役職を目指すアパレル販売員のみなさまの参考になればうれしいです。

この記事を書いたのは

筆者について
アパレル歴11年
百貨店
駅ビル
ショッピングモールの様々な店舗で勤務
後半2年半はチーフとしてマネジメントを経験

チーフの役割って何?

アパレルショップのチーフはショップの中での2番手を指します。

ショップによっては、副店長、サブリーダーと呼んでいるところもありますね。

チーフの役割で挙げられるのは、

ショップ内の販売員の統括
スタッフ指導
ショップ運営のサポート

これらが主に挙げられる仕事内容になります。

あなたのショップのチーフはどんな働き方をしているでしょうか?

実のところチーフに求められる資質は、そのショップの店長に左右される場合が大きいです。

筆者がチーフとして勤務していたショップで求めらていたことは

  • ショップの売上を取ること
  • 他の販売員の手本になること
  • 店長と他の販売員のパイプ役になること
  • 店長と変わらない判断力を持って行動すること
  • 自らショップを良くするための発案すること

これらが主な役割でした。

実際に経験してみて、かなり大変だったし、完璧にできたとは言い切れないです。

常に何か悩み事を抱えながら毎日を過ごしていました。

店長からは、チーフ職がショップの役割の中で一番大変だと思う、とまで言われていました。

実際に今挙げたようなことを他の店舗のチーフがやっていたかというとそうではなく、ショップの規模や主力店かどうかというところも影響してくるはずです。

筆者がチーフをやっていたショップは会社内でも重要視されやすい店舗だったこともあり、他のショップの店長クラスのレベルと同じものを求められていたため、役割が多かったのは間違いないです。

しかしどの店舗でも

  • 他の販売員の手本になること
  • 店長と他のスタッフのパイプ役になること

これに関しては必ずチーフに求める資質です。

店長不在時にはチーフが他の販売員の手本となって業務にあたる必要があります。

また、店長には伝えにくい日頃スタッフが思っていることを聞いたり、逆に店長からは伝えにくいことを他のスタッフに説明することが必要です。

円滑なショップ運営をするためにはチーフの役割が重要といっても過言ではありません。

アパレルのチーフになって苦労したこと

チーフの役職をいただいてから大変なことはたくさんありましたが、中でも苦労したことが3つあります。

現在チーフをやっている販売員の方は、わかる!というポイントがあるかもしれません。

1つずつご説明します。

自分中心ではなく、他の販売員を中心に考え行動しなくてはいけない

チーフはほかの販売員に上手く動いてもらった上で、自分自身に目を向ける必要があります。

例えばショップの日割り予算を取るためにはどうすればいいのか。

販売員の基本ですが、こういったことを考えるにしても、チーフをやる前は

  • 個人予算をクリアする!
  • 自分の顧客を増やす!
  • とにかく接客につく!

このような自分がどう動くのか、ということをメインに考えれば問題なかったです。

チーフ職についてからは

みんなに数字を取ってもらうにはどうするのか
・個々のモチベーションはどうやって上げるのか
・他の販売員を気にしながらも自分の売上をキープするにはどうするか

これを最優先に考えるようになりました。

自分自身の問題も抱えつつ、ほかの販売員のことも視野に入れて仕事をします。

これはずっと課題であり、正解もないので難しかったです。

常にショップ全体の動向を把握しておくこと

チーフはショップ全体の動向(売上、売れ筋、入店率など)を毎日インプットしておくことが大切です。

エリアマネージャーからは頻繁にショップ全体の動向を聞かれるし、店長からは店舗運営の意見を問われます。

店長は店長業務が膨大にあるので、その分チーフである自分が店頭の様子を把握して問題点があれば報告する。

もしくは解決のための提案をします。

把握しておくポイント
今何が売れていて、何が動いていないのか
イベント効果はどうなのか
購買数はどのように変動しているのか
他店は何を打ち出しているのか

いつ誰に何を聞かれても困らない状況にしておく必要がありました。

ショップにはエリアマネージャーだけでなく、事業部長やエリア部長などの上司が不意に来店するからです。

気を抜くタイミングがないので、常に思考が疲れた状態で毎日を過ごしていました。

店長と他の販売員の思考を結びつけること

店長が売上を取るためにやりたいことと、実際に他の販売員が日々感じていることのギャップがある場合、その溝を埋めるのは大変なことでした。

売上を取るためには、みんながモチベーションを維持できる方法で運営していくのが一番です。

モチベーション維持する働き方がスタッフと店長で一致しないこともあります。

そうすると上手く折り合いがつかないこともあるので、そういう時はチーフの出番です。

まずはチーフが誰よりも店長の考え方を理解して、それをみんなに正しく伝えていくことが大切でした。

店長がなぜそうしたいのか、本音の部分で何を考えているのか、意外と伝わっていないこともたくさんあるからです。

しかしもちろん、理解したうえでチーフが納得できないことも実際あります。

自分の中でうまく折り合いをつけて繋げていく、ということが難しく感じていました。

以上が、チーフになって苦労したこと3つです。

仕事は膨大にあるので、

売上を取る

レイアウトを変える

返品などの業務をこなす 

他の仕事をこなしながら対応します。

そのため気持ち的にも体力的にもかなりタフである必要がありました。

チーフはつらいだけ?得たものって?チーフになってよかったメリット5つ

きつい
割に合わない

そう思うことはたくさんありました。

しかし、チーフを経験したことで今までにない学びや経験ができたと思っています。

大変なことがそれだけあったということは、その分学びもたくさんあったということです。

そこでチーフを経験したからこそ得たメリットを5つご紹介します。

今後チーフを目指したい方、今チーフをやっていてつらいと感じる方は、参考にしてみてください。

売上に対してより真摯に向き合うことができた

役職がつくことで責任も重くなりました。

だからこそショップ全体の数字に目を向けることが多くなり、今まで以上に売り上げのことを考えるようになりました。

特に店長不在の日の予算は何としてもとりたい!

そう思って店頭に立っていたので自分自身が必死に接客するし、スタッフを巻き込んで予算を目指す空気づくりも行うようになりました。

自分だけでなく、他の販売員と協力して店の予算を取ることに喜びを感じるようになった

チーフになる前は、とにかく自分の売り上げを取ることに必死だったし、自分の売上が取れれば満足してしまうこともありました。

しかしチーフになってからは、ショップの数字を取ることが最優先になりました。

他の販売員が売れるとうれしいし、うまくいっていない販売員がいると協力して乗り越えようと思いました。

みんなであと〇万!と声を掛け合いながら達成していくことが楽しかったです。

店の予算が取れれば、チーフとしてのその日の目標はひとつクリアできます。

上司からの評価も得ることができます。

観察力が上がった

観察する対象がお客様に限らず、上司も部下も気にする必要があるので、必然的に観察力はupしていきました。

観察する対象は人だけではありません。

お客様の注目している商品や、他店が打ち出している商品を分析したりするためにも日頃の観察力が必要です。

あらゆる方向からものを見る、興味を持つ努力は欠かさず行うようになりました。

限られた時間内にこなす仕事の質が向上した

やるべき業務が多いアパレル販売員ですが、チーフになることでさらに業務が増えます。

時間内に必要なこととそうではないことの見極め、素早く丁寧な業務ができるような力が身につきました。

残業になることももちろんたくさんあります。

しかし店長やチーフが残ると、ほかのスタッフも何かあった時に帰りにくい雰囲気になってしまいます。

筆者はそれが嫌だったので、なるべく作業効率upは常に意識しました。

自発的に考えて発言するようになった

もともとは波風立てずに平和に過ごしたい性格の筆者にとっては大きな成長部分でした。

チーフになる前はイエスマンでいることがほとんど。

しかしチーフになってからは「こうする方がもっと良くなる」ということを積極的に伝えられるようになりました。

店長と意見が食い違うこともありましたが、店長の話を聞く部分と改善してほしい部分を分けて、より良くしようという意識が高くなりました。

ほかのスタッフの働き方にも関わることなら特に、最善を探して発言するのはチーフの役目だと考えていたからです。

以上がメリット5つです。

これらのスキルは自然とupしていきました。

今改めて振り返ると、チーフになる前となった後では全然考え方も動き方も変わったと感じます。

やはりチーフ職を目指して、実際に経験できたことがとても良かったです。

まとめ

チーフの役割は、店長とも違えば、他の販売員とも全然違います。

大変なことがたくさんありますが、その分やりがいもたくさんあります

チーフだから経験できたことがたくさんあるので、成長意欲がある販売員さんはぜひ、目指してみてほしいです。

今までとは違った価値観や考え方がきっと見つかるのではないでしょうか。

この記事が今アパレル販売員としてがんばるあなたの役に立てればうれしいです。

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