おしゃれで社交的。華やかに見えるアパレル販売員をやってみたい!
でも、
色んなお客さんを接客するのは大変?
制服は買わなくちゃだめ?
自分にもできるかな?
アパレル販売員をやってみたいけど、こんな不安や疑問をもつ方も多いのではないでしょうか。
実際にアパレル販売員になると、華やかな部分だけではない、大変なことがたくさんあります。
正直、きつい…
そう感じるアパレル販売員が多いのも事実です。
そこでこの記事では、アパレル販売員が実際に思う、きついところについてまとめました。
これからアパレル販売員を目指したい方の役に立てばうれしいです。
この記事の内容▼
ご紹介するポイント |
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・アパレル販売員がきつい7つの理由 |
・アパレル販売員のやりがい |
この記事を書いたのは▼
約11年アパレル販売員をやってきました。
・百貨店
・駅ビル
・ショッピングモールの様々な店舗で勤務
後半2年半はチーフとしてマネジメントを経験
目次
1.アパレル販売員がきつい7つの理由
きつい理由は下記の7つです。
①毎日ちがう人を接客するから |
②売上へのプレッシャーがあるから |
③体力的にきついから |
④長時間労働がおおいから |
⑤人間関係が大切だから |
⑥制服購入の出費があるから |
⑦希望休が出しにくいから |
1つずつ解説します。
毎日違う人を接客するから
声をかけても反応がない…
次の人に話しかけるのもこわいな…
服に関係ないはなしでもう1時間経っちゃった!
こんな悩みをもって接客についている販売員も多いです。
お客様のタイプは様々。
- スタッフからアドバイスをもらいたい人
- 自由に店内を見て回りたい人
- 世間話をして会話を楽しみたい人
- 人見知りで接客に緊張してしまう人
- とにかくスピード重視な人
販売員はそれぞれのお客様のタイプに合わせた接客が求められます。
新人の頃は特に、お客様が何をもとめているのかわからず、不安になることがたくさんあります。
ベテラン販売員でも、スランプ時はどうやって声をかけていいかわからなくなり、売り逃しに苦しむことも。
新人もベテランも、常にお客様の動向チェックや適切な声かけの勉強が必要です。
売上のプレッシャーがあるから
販売員に一番求められることはやっぱり、売り上げを取ることです。
売上のプレッシャーを感じるアパレル販売員はかなり多いのではないでしょうか。
ショップには店の売上予算が設定されており、さらに個人目標を立てるショップが多いです。
私はまだ売り上げゼロだよ…
自分が売れていない時には、他のスタッフが売れるとめちゃくちゃ焦ります。
そしてそんな時はなかなかモチベーションが上がりません。テンションが低いまま接客していまい、また売れない…。
自分は販売員に向いていない、とすら思います。
接客が得意だと思うアパレル販売員でも、売れない連鎖が続くとメンタル維持がかなり難しいです。
次のスタッフが来るまでに何とかしないと!
多くのショップが少人数で店を回しているため、時間帯によっては一人で予算に向き合わなくてはいけません。
売上0の状態で次のスタッフが出勤してくると、罪悪感や責任を感じてしまうことも。
店の売り上げも悪いし、エリアマネージャーに怒られちゃう…
店長、チーフの役職がつくと、自分のノルマだけでなく店全体のノルマを意識する必要があります。
他のスタッフのモチベーションを上げて、さらに自分のノルマはしっかり取って、日々の売上達成をしていきます。
筆者もチーフ職についてからは、それまで以上に売り上げにとらわれてしまい、苦しい時期がありました。
売り上げのことを考えれば考えるほど、売れない…かなり落ち込むことも多かったです。
体力的にきつい
アパレル販売員は常に立ちっぱなしです。店内が閑散としていても、ひたすら店頭で立ち続ける必要があります。
そして繁忙期は、同時に複数のお客さまに対応する必要があるので、店内を走り回ります。
新作が入荷する日は大量の商品の検品をしながら、お客様が入店したら手を止め接客。
接客が終ったらまた急いで検品に戻り、そのあとレイアウト変更や入荷分のストック整理の仕事に入ります。
自分のペースで仕事はできません
臨機応変な判断や気持ちの切り替えが必要です。
身体の体力だけでなく精神的な体力も使います。
家に帰ったら、もう一歩も動きたくない…
そう思いながら働く日がほとんど。
さらに制服のテイストによっては、ヒールやパンプスで一日中走り回ることもあります。
外反母趾の原因になってしまうことも。
長時間労働が多いから
アパレル販売員には接客以外の仕事がたくさんあります。
・レイアウト変更
・検品
・商品返品
・イベント準備 など
上記のような時間のかかる作業はもちろん
・ごみ捨て
・店内清掃
・商品手入れ
・売れた商品を店頭出し
等々…
細かな作業が山ほどあります。
これらを接客の合間にこなしていくため、
時間がいくらあってもたりない!!
まだ作業はなにも終わってないのに、もう閉店時間だよ…今日も残業か。
こんなことは日常茶飯事です。
ブランドイベントや本セールの時期は朝から晩までお客様がひっきりなしに回遊されます。
客足が落ち着くまでは上がることができず、その結果どれだけ頑張っても残業になることがあります。
人間関係が大切だから
アパレル販売員にとって、ショップ内の人間関係は働きやすさに大きく影響します。
日々予算達成するには、助け合いが必要不可欠だからです。
良好なショップはお互いの接客をフォローし合い、売れたら称え合ってノルマを達成していきます。
急な体調不良や忌引きがあれば、他のスタッフが代わりに出勤し、カバーします。
中には合わないスタッフもいます。だからといって苦手だから関わらない、ということは、少人数の売り場では難しいです。
例えばこんなことも起こります |
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▶一度出ていかれた自分のお客様が、戻ってきたときに別なスタッフが対応。そのままそのスタッフの売り上げにされていた。 |
▶2人のお客様を接客する際、1人のお客様の購入が決まったため会計を他のスタッフにお願いしたところ、そのスタッフの売上にされてしまった。 |
時にはこんな問題も起こり、自分の売り上げが取られてしまうことも。
こうなると他のスタッフの手助けはしたくなくなりますし、信頼関係を築くのは難しいですよね。
そういったギスギスした空気は働きにくく、ショップ自体の売上にも大きく影響します。
個人目標があると、協力した方が良いのはわかっていても、人間関係のいざこざが起こりやすいです。
制服購入の出費があるから
ほとんどのショップが、働いているブランドの服を購入して、制服着用する必要があります。
・新作商品の入荷があった
・自分の着ている商品が完売してしまった
こんなときは制服購入が必須になります。
ほしい服があった時はとてもテンションが上がります。
しかし必ずほしいものがあるとは限りません。
すでに似た服を買ったことがあったり、そもそも好みじゃない商品も入ってきます。
それでもブランドの制服着用が必須なので納得いかないものも購入が必要です。
筆者の働いていたショップは、売り込みたい強化アイテムを設定されることがあったので、ほしくなくても購入していました。
他のスタッフとアイテムが被ったらいけないというルールもあり、周りと譲り合ってコーディネートします。
自由に選べるわけではなく、妥協も必要。
制服に合わせたシューズやアクセサリーもおしゃれに見せるには必要なポイント。
小物はショップのものじゃなくていい、というショップも多いですが、制服に合うものを用意しておく必要があります。
希望休が出しにくいから
人数が少ないほど、希望休は出しにくいです。出しても、他のスタッフと被ると、どちらか譲る必要があります。
土日は基本的に出勤と考えていたほうがいいです。
- 子どもの学校行事があるので休みたい
- 病院に通う必要がある
こんなやむを得ない事情はお休みもらえるところがほとんどです。
しかしその分他のスタッフの希望休の時には自分が出るなど、配慮が必要です。
・友達と会いたい
・旅行に行きたい
・好きなアーティストのライブに行きたい
リフレッシュする為のお休みもたまには欲しいですよね。
このような希望休は、閑散期であれば叶えやすいです。
繁忙期になるとブランドの大きなイベント期間中に、「ライブに行きたい!」とはやはり言いにくいですし、叶わないこともあります。
休み希望に関しても、人間関係の円滑さが大切な要素です。
他のスタッフと上手く打ち解けておきたいですね。
以上が7つのアパレル販売員がつらい理由でした。
一緒に働いた仲間や、知り合いのアパレル販売員のお話をまとめたので、リアルな声をお届けできたのではないかと思います。
2.アパレル販売員のやりがい
アパレル販売員がきつい7つの理由をお伝えしましたが、アパレルの仕事を始めてよかった!
そう思える瞬間ももちろんあります。
こちらも筆者の体験や知り合いの販売員の話を元に、ご紹介します。
やりがいは下記の5つが挙げられます。
やりがいを感じる瞬間 |
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①お客様に感謝される |
②コミュニケーション能力がつく |
③ノルマをクリアする達成感がある |
④いち早くトレンドアイテムがわかる |
⑤平日や閑散期に遊びに行くことができる |
アパレル販売員にとって、頑張る糧になるポイントなので1つずつご説明します。
お客様に感謝される
お客様のために一生懸命接客すると、そのきもちが伝わり感謝される瞬間がたくさんあります。
ありがとう!
悩まず着られます!
こんな言葉をかけて頂けるとこちらも安心し、嬉しくなりますよね。
これはほんの一例で、本当にたくさんの嬉しい言葉をかけてくださるお客様に出会えます。
そして、自分の顧客様ができたときの喜びは格別です。
またご来店いただける日がとても楽しみになります。
顧客様の存在が自信につながり、これからもがんばろう、という気持ちにしてくれます。
このように直接お客さまと関わることができるのは、販売員の特権です。
コミュニケーション能力が身につく
1日中たくさんのお客様と会話するアパレル販売員は、コミュニケーション能力が高くなります。
・話題の引き出しが多くなる
・聞く力が身につく
・空気をよむ力がつく
販売職を経験すると、コミュニケーション能力が今までよりも格段に高くなります。
お客様に合った対応が自然にできるようになり、成長を実感できます。
このコミュニケーション能力は仕事以外のプライベート時でも役立つ力です。
筆者は人見知りを直すためにアパレル販売員をやってみようと思い、この仕事を始めました。
いまでも根本は人見知りですが、楽しく会話する術が身に付き、自分自身が大きく成長を実感したことのひとつです。
ノルマをクリアする達成感がある
きついポイントで述べたように、売上を取ることはとてもプレッシャーになります。
その分、ノルマが達成できたときのうれしさは言葉にできません。
ノルマ達成の経験はこの先も目標を超えていきたい、というモチベーションupにとても重要です。
そして、店の予算が達成できた時は、スタッフみんなで喜び、チームの一体感を感じることができます。
売上をクリアできることが、なんだかんだとても達成感があります。
いち早くトレンドアイテムがわかる
アパレル販売員をやってみたいあなたは、おしゃれへの関心が強いはずです。
毎シーズン、その時のトレンドアイテムの入荷や着こなしが発信されるため、いち早く旬なコーディネートがわかります。
新作が入って来ると、待ってました!と楽しそうに制服を選ぶスタッフも多いです。
アパレル販売員にとって、トレンドアイテムを着て仕事をすることはモチベーションアップに欠かせません。
もちろん仕事で使ったアイテムは自分の私服で使えるので、オンオフ両方で自分の好きな最新アイテムを着て過ごすことができますよ。
平日や閑散期に遊びに行くことができる
土日や祝日の休みが取りにくいデメリットがある半面、平日の、レジャー施設がすいている日に遊びに行くことができるのはアパレル販売員のメリットです。
遊びをゆったり満喫できるので、リフレッシュして休み明けの仕事に向かうことができます。
・話題になっている飲食店の予約がスムーズに取れた!
・旅行のチケットがお得にゲットできた!
・キャンプなど、アウトドア施設が空いていて、ゆったり自然を満喫できた!
平日の休みに慣れてしまえば、充実した休日をたのしむことができます。
まとめ【販売員はきついことがたくさんある。でもやりがいもあるよ】
アパレル販売員は販売以外にも仕事がたくさんあります。ということは学ぶことがたくさんあるということ。
新しい経験をすることが好きな人に、特におすすめの仕事です。
アパレル販売員がきつい理由をわかった上で、
そう思った人はぜひアパレル販売員にトライしてみてください。
あなたが後悔せず、アパレル販売員としての一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです!