あなたはアパレルの接客を受けるのが好きですか?
友人と話していると、
接客をされたくないから、自由に見られそうなお店しかいかないよ
このような話をよく耳にします。
そこで、なぜ苦手意識をもたれてしまうのか、理由を考えてみました。
この記事を書いたのは▼
筆者のについて |
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アパレル歴11年 百貨店 駅ビル ショッピングモールの様々な店舗で勤務 後半2年半はチーフとしてマネジメントを経験 |
目次
接客が嫌われる4つの理由
できれば嫌わずに接客を受けてもらえたらうれしい。
そう思うのは自然なことです。
でも、お客様みんながそうではないということがわかっているから、モヤモヤを抱えながら接客に入らなくてはいけないなんて場面もたくさんありますよね。
そもそもなぜ接客が嫌がられてしまうのか、大きな理由は4つあります。
その4つについてそれぞれ説明します。
強引な接客をされそうだから
まだ入店したばかりなのに、販売員からすぐに声を掛けられると売りつけられる!と感じるお客様は多いです。
触るものすべてにセールストークをされたりなんでも似合うと言われると、強引さを感じてしまっても無理はないですよね。
アパレル販売員の視点で考えると、
・売りたい
・会話のきっかけがほしい
・何をさがしているのか探りたい
色々な理由があって接客に入りますが、やりすぎてしまうとお客様にとって過ごしにくい環境になってしまうことがあります。
きっとあなたも接客を受ける時に1度は強引だと思った経験があるのではないでしょうか。
実際は売りたい!よりもお客様の役に立ちたい!そう考えて声かけをすることもたくさんありますよね。
しかしなかなかお客様にはその気持ちが伝わりにくいのも事実です。
いかに自然に接客に入るかが、アパレル販売員の腕の見せ所です。
求めているものとは違うものを勧められるから
目的をもって入店されるお客様は特に、欲しいものとは違うものを勧められるともとめていないのに…と迷惑に感じてしまうことがあります。
ショップによってはお客様が求めているもの以外もこちらからたくさん提案して、と指導を受けた方もいるでしょう。
しかしそれは店側の都合になります。
接客ではあくまでもお客様の要望にこたえることが重要です。
もちろん中には販売員から勧められたものを気に入ってくださるお客様はいます。
一切勧めてはいけない、ということではなく、お客様の反応を見て見極める必要があります。
必要なものだけで、という気持ちを感じとったなら、それ以上のお勧めは控えて問題ありません。
買う気がなくても買わなくてはいけないと感じるから
お客様が何気なく入店した場合、ずっとそばで動向を伺われていたり商品のおすすめをされると何か買わなくてはいけない、
とプレッシャーを感じる人もいます。
入るのやめておこう
こうして入店自体を断念されるお客様も。
人が少ない売り場や静かな売り場は特に、入店する一歩に勇気がいりますよね。
それでも入店してみたいと思ってもらうには、販売員の立ち振る舞いが大きく影響します。
待ち構えるような姿勢よりも、さりげなく笑顔で入店を促したら距離を取るくらいの対応が気軽に入店してもらえます。
アパレル販売員もショップ内にお客様がいない時間が続く場合、お客様が入店される瞬間は意識してしまいます。
出したくもない緊張感が出てしまうこともあるので、そうならないためにもショップ内で動きをつける動的待機が効果的です。
店内をなんとなく忙しく動いていると、お客様にも注目しすぎず自然な声かけをすることができます。
気を遣うから
声を掛けられると会話しなきゃいけない、そう思って気を遣ってしまうお客様も多いです。
スルーしてしまうのは気が引けるし、でも特に会話したいこともない。それでも一生懸命声をかけてくるから、気まずい。
入店するだけで疲れてしまう、ということもあります。
そうなるとなんとなくショップから足が遠のいてしまいますよね。
接客していると、そんなにこちらを気遣わなくても大丈夫ですよ。
そう思ってしまうくらい、販売員に気遣いを見せてくださる方もたくさんいます。
そんな気持ちを感じ取ってしまい、販売員も苦しくなることもありますよね。
そんなお客様が心を開いてくれたら、その瞬間はアパレル販売員としてとてもやりがいを感じる瞬間です。
販売員も接客を受けることが苦手な人多い
筆者自身もも含めて、やはり周りにいる販売員は接客を受けるのが苦手という方が多かったです。
しかも、周りの販売員は接客が得意な人ほど苦手と思う人がたくさんいました。
オフの日に買い物に行くと、できる限りそっとしておいてほしい、そう思う感じる場面はありますよね。
やはりお客様目線にたつと、自分のペースで見て回りたい。
そう感じるアパレル販売員が接客は上手にできるというのは、納得できます。
お客様の気持ちがわかるからです。
お客様の気持ちはわかるけれど、わかった上でスムーズに接客に入れることが理想ではないでしょうか。
アパレル販売員は接客を嫌がられることに慣れていい
どんなお客様にも好感を持ってもらえる接客をしなくてはいけない。
そう考えると販売員はかなり心を消耗してしまいます。
嫌がられること自体は自然なことで、販売員自身が嫌がられているわけではありません。
お客様には接客を受けたいタイミングとそうではないタイミングがある。
買いたいと思って入る時と、単に眺めたい時もあります。
声をかけて嫌がられたとしても、そのあとしつこくお勧めするような、お客様の気持ちを無視する行動を起こさなければ何も問題ありません。
無理に買ってもらわなきゃ!と思わなくていいし、次回また来店いただけるような空気づくりをすることが、最終的にショップの売り上げにつながるはず。
まとめ
今回は接客が苦手と思われる理由についてまとめました。
これを見ているあなたは、
こんな気持ちを抱えていませんか?
できれば不必要に接客したくない!
そう思ってもそうすることができない事情がありますよね。
販売員にとって接客は一番重要な業務なので、もちろん接客する必要があります。
しかし、なぜお客様は接客が苦手なんだろう?
これを理解することはすごく大切です。売れる販売員ほど、この苦手を意識した接客を心がけています。
お客様を気遣う声かけになっているか?
自分本位に商品をすすめていないか?
このお客様にとって必要な情報を提供できているのか?
いま一度、お客様のための接客ができているか考えてみてください。
改めて自分の接客スタイルの見直しやアップデートに役立ててもらえれば嬉しいです。